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2013.06.25 イベントレポート

Scrum Gathering Las Vegasに参加しました Vol.1

by kaise

こんにちは。DeNAの貝瀬と申します。

私の部門では2年ほど前からアジャイル開発の手法としてポピュラーになりつつある、スクラムというフレームワークを導入しています。スクラムは開発現場に取り入れられることが多いように見受けられますが、開発だけでなく色々なことに応用が効くフレームワークのため、私の周辺では、企画ワーク、デザインワーク、カイゼン活動などにも応用していたりします。

今回は、先日私が参加してきたScrum Gathering Las Vegasに関してレポートしたいと思います。 Scrum GatheringはScrum Allianceという団体が主催するイベントで、年に2回、アメリカとヨーロッパで行われています。各国のコミュニティが主体となって開催されるReoginal Gatheringというイベントもあり、日本でも、過去に2度ほど開催されています。

概要

場所:The Westin Las Vegas Hotel, Casino & Spa

期間:2013/5/6〜5/8

会場の模様:

イベント詳細

大きく分けて、1日目と2日目はワークショップを始めとした体験型セッションが中心で、3日目はオープンスペースが中心となります。イベントの内容については 講演資料 が公開されています。

※Scrum Alliance会員限定ですが、登録は無料です

参加レポート

参加したセッションは以下のとおりです。

  • Scrum: The Future of Work
  • Mob Programming: A Whole Team Approach
  • The Power of Observation
  • Fast Conversations
  • Using Organizational Design to go from Good to Great
  • Designing Your Organization For Innovation
  • Leadership Agility
  • It is all about system: How Scrum helps iin the bigger picture
  • Large Scale Agile Program and Portfolio Management using Scrum
  • Disciplined Learning: Learn Early, Learn Often

今回は、印象深かったセッションの中から2つ紹介したいと思います。

Scrum: The Future of Work

アジャイルマニフェストの署名者、スクラムの提唱者、として有名な、Jef Sutherland氏によるオープニングキーノートです。

スクラムの歴史、スクラム・トヨタ生産方式・リーンなどを提唱している方々の考え方、導入企業の実例などを紹介されていました。 今後スクラムを導入しようとしている方々、導入しようとして苦労している方々にとっては、マネージャーやチームに説明・説得する際のヒントが見つかるかもしれません。

##The Power of Observation Jukka Lindstrom氏による半ワークショップ型セッションです。 このセッションでは、オブザベーション(観察)の重要性について学びました。以下は自分なりの解釈になります。

人に対して外部から影響を与えようとした場合、その人にとって直接的に意味のある順に、

判断してもらうーー>説明してもらうーー>観察してもらう

となりますが、直接的な関与度合いが強いほど、その人自身のの意識や能力を下げてしまうリスクがあります。

人は、外部からの刺激を受け、感情が生まれたり、考えが生まれたりするプロセスを経て、行動につながっています。その行動は、意識的なものと無意識的なものとにわかれます。

コーチにとって重要なスキルは、人間の行動原理を理解した上で、観察した事実をもとにして、

  • 自分自身でゴール設定し、
  • 自分自身で事実や現実を認識し、
  • 自分自身で考え、
  • 自分自身で結果を出す

というステップをファシリテートすることです。そうすることで、人の意識を向上させ、自分自身で意思決定したり責任を果たすことができるようになるでしょう。

という内容だったと理解しています。

ファシリテートのテクニックの一つとして、ORIDという考え方も紹介されていました。

  • Objective:事実を認識してもらう質問
  • Reflective:感情を認識してもらう質問
  • Interpretative:事実と感情に基いて、その問題の意味・価値を認識してもらう質問
  • Decisional:ORDの質問に基づいて、何をするつもりなのかを決めてもらう質問

スクラムには自己組織化というキーワードがありますが、これを促すためにはスクラムマスターに必要な技術だな、と思いました。

他のセッションも、まとまり次第アップしていきたいと思います。

おまけ

現地でCSPの方々と一緒に「リスバーガー」の話をしながらFatBurgerというハンバーガーショップに行ってきました。

大変美味しく頂きました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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