CLOSER 2016 参加レポート

初めまして、IT基盤部の伊藤と申します。2012年に DeNA に入社し、一貫して IT 基盤部にて、ソーシャルゲームのインフラ設計・構築・運用等を担当しております。

今年は、DeNA TechCon にて、弊社内製の同期通信サービスを提供する IRIS のパネルディスカッションへ登壇するなどしておりました。

弊社では、国際学会派遣という大変ありがたい制度がありまして、エンジニアのみならずビジネス職の方もご利用いただけるとてもとても良い制度でございますので、ご興味をお持ちの方は是非ともご入社をご検討いただければと思わざるを得ません。

はい、早速横道に逸れましたが、入社5年目にして初めて利用させていただいたので、そのレポートをここにまとめていきます。

今回、私が参加した国際学会は、CLOSER 2016 という Cloud Computing をテーマにしたもので、Cloud 事業者・利用者・研究者等、垣根に隔て無く、発表の機会を設けるという度量の広いカンファレンスです。(実際、HW Vendor のセッションなどもあり、Cloud と関係性のあるものならばなんでもござれでした。)

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今年は、イタリアのローマ市内で開催され、来年はポルトガル、と年に1回ヨーロッパのどこかで開催されているのですが、英語を公用語としており参加しやすいカンファレンスです。

そもそも、なぜ私がこのカンファレンスへの参加を希望したかと言いますと、

  • 欧米のクラウド事情に興味があった
  • 極力ベンダー色が薄いフラットな意見を見聞したかった

の主に2点で、先に言ってしまいますが、満足する結果が得られたと感じております。
その理由としては、特定のベンダーに偏った発表はほぼほぼなく、Cloud Service を骨子として、Computing/Storage のように Cloud を構成する要素としてしか議論の俎上に登らなかった為です。(もちろんそれ故の弊害もありますが)

さて、実際のカンファレンスから記憶に残ったものを取り上げてご紹介していく、、と言いたいのですが、OpenTosca を紹介させてください。この単語を聞いたことがある方は、読者諸兄の中にどのくらいいらっしゃるのでしょう。。?浅学なこともあり私は知りませんでした。

日本では全く流行っていませんが、CLOSER 2016 では参加者の共通認識となっており、そもそもこれを知らないと議論に参加出来ないほど人口に膾炙していたことを付記させていただきます。

OpenTOSCA

これは少々乱暴に云いますと、クラウドコンピューティングの各機能の標準化しましょうという、OASIS が定めた TOSCA に則って作られた実装(群)です。
具体的には、template を作成することで、どの Public Cloud Service を利用するか、もしくは組み合わせて利用することも可能にする利用者と、Cloud 事業者の中間に位置し emulate する役割を果たしてくれ、利用者にポータビリティを与えてくれるものです。

e.g. AWS S3, Azure Storage, Google Cloud Strage を等価に扱うことが出来る

一見すると、かなり重厚長大で、果たして運用が回るのかと感じさせるのですが、にわかに信じがたいことに、本カンファレンスでは利用者がマジョリティでした。
確かに、ポータビリティやベンダーロックインのリスク、ディザスターリカバリを考えますと有用な手段ですし、利用ケースに合わせて最安を狙っていくのであれば、導入に手を掛けるのもありなのかも知れません。

また、副次的効果として、Tosca には周辺ツールも揃っており、Tosca のテンプレートから UML を作成してくれるなど、多少の手間を掛ける価値はあると感じさせてくれるものがありました。
もし導入を検討される方がいらっしゃれば、誠に勝手ながら是非その顛末を発表していただきたいとすら思っております。

話が横道に逸れてしまいましたが、Ansible, Chef, Terraform などなどプロビジョニングや構成管理を担当するツールは多々あり、それぞれに使いどころがありますが、幾つか上の次元でクラウドコンピューティングを俯瞰する視座を得ることが出来ますので、そもそも考え方として面白いと個人的に感じております。
また、我々もより大きな目線で見た場合にどれがリーズナブルなのか改めて一考しても良い段階に至っているのかもしれません。
CLOSER 2016 では多数の OpenTOSCA の integration 紹介もあり、それぞれに紹介していきたくあるのですが、紙幅も足りませんのでこの場では割愛させていただきます。


末尾となりますが、寸暇を利用して撮り溜めたローマ市内の写真を紹介させていただきます。

002.jpg IMG_2657.jpg IMG_2672.jpg IMG_2681.jpg
これは観光ではございません。
繰り返しますが、これは観光目的ではございません。
もちろん時間が許すのであれば、ジョジョの聖地巡礼に赴きたい気持ちはありましたが。

ご読了ありがとうございました。

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